美術館ってなに?
プロジェクトタイトル|美術館ってなに?
会場|アーツ前橋
日時|2019年7月19日~9月16日(展覧会『山本高之とアーツ前橋のビヨンド20XX』)
主催|アーツ前橋
記録動画|https://youtu.be/DZyEJj-LG-I?si=qdrbzeUZgBGNow-_
 展覧会『山本高之とアーツ前橋のビヨンド20XX』の中で、アーツ前橋のラーニング事業の一環として『LDKツーリスト』(表現の森, 2016~)の活動が紹介された。同館のコレクション作品2点がアーツ前橋にどのような経緯でやってきたのかを考えるワークショップが、アーティスト山本高之氏とアーツ前橋学芸員(当時)若山満大氏によって事前に行われ、表現の森に参加する南橘町の子どもたちが動員されることになった。その2点の作品は前橋市に”初めて寄贈された作品”と”初めて購入した作品”で、記録に残っていないその2点に関する経緯を独自に想像し、子どもたちのつくり話を本人たちに演じさせ、映像作品となった。
 それを受けて、表現の森キュレーターで同館学芸員(当時)今井朋氏と中島は、子どもたちとアーツ前橋のコレクションの中から同展に展示する作品を選び、”初めて子どもたちによって選ばれた作品”をつくることを通して、「美術館とは何か?」考えるワークショップを行った。
 各作品が小さくプリントされたインデックスではあるが、数百点に及ぶコレクション群の中から、それぞれが展示したいと思える作品を選んでいく。「好きな」作品を「多数決」で決めようとする当たり前のような「流れ」に対し、少数派となった子どもから、「誰にも選ばれなかった作品の中から、嫌いなものを選び、みなが平等に幸せにならない作品を選ぶ」という提案がなされる。そして、”不幸そう”という理由から『足尾風景』(近藤嘉男, 1950)が選ばれ、同展に展示された。
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