D'où venons-nous? Que sommes-nous? Où allons-nous?
ポール・ゴーギャン『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』(1897-1898)
 私は群馬県前橋市のなんの変哲もない住宅街で育ちました。家のすぐ近くには利根川が流れていて、河川敷側には砕石プラントや資材置き場があり、置いてある土管や砂山は子どもたちの格好の遊び場でした。深く考えることもなく、そこはずっと廃墟だと思い込んでいました。今でも当時聞こえた特有の音がするので現役だと思うのですが、稼働しているところはあまり見たことがありません。もちろんそこで働く人たちにも会ったことはありませんし、その石がどこから来て、どこへ行くのか、何に使われているのか、知らないし興味を持ったこともありません。
 かつて鉱山で働いていたという朝鮮人労働者たちのエピソードから着想を得た《今日の遊び場》 は、石を砕き砂に変える過程を手作業によって行い、砂場をつくるワークショップです。大きな岩を少しずつ小さな砂つぶにかえ、砂場にできた山にトンネルを掘ることを目指します。
 ワークショップ参加者は、アーティストからのインストラクションに従い、石を削り、小さく叩き割っていくことで砂をつくり、それらを砂場へと運びます。過酷さを連想させる砕石や採掘といった労働(Labor)によって、芸術作品(Work=仕事)に参加をし、遊びという人間の根源的な活動(Action)の場へと接続を試みます。
 砂山にトンネルを掘る行為は、子どもの頃に誰もが体験した遊びの1つなのではないでしょうか。遊びとは、遊ぶ主体である個人の内側に、誰からも指示・強制されることなく湧き起こるものです。ワークショップの名の下に強制された作業から、遊びは生み出せるのでしょうか?
タイトル|今日の遊び場
制作年|2024
会場|山下埠頭4号倉庫
素材|岩、木、モルタル
撮影|市川森一(上から3枚)、加藤甫(上から4枚目以降)
Title|Today’s Playground
Venue|Yamashita Pier Shed No.4
Material|Rock, Wood, Motor
Photo|Shinichi Ichikawa, Hajime Kato
■展覧会概要
Art Squiggle Yokohama 2024 (アートスクイグルヨコハマ 2024 )
やわらかな試行錯誤 — 芸術とわたしたちを感じる45日間 —
「まがりくねった / 不規則な / 曲線」という意味を持つ「Squiggle(スクイグル)」という言葉は、直線的でなく予測不能な動きや形状を表すことから、アーティストが創作活動中に経験する迷いや試行錯誤のプロセスを象徴していると考えます。アートを形にするということは、決して一直線に進まない道のりです。そして、このことは私たちの日々の試みにも当てはまるのではないでしょうか。迷ったり、立ち止まったり、失敗をすることは、誰もがたどる人生の道筋であり、自身の個性を磨き上げていくプロセスとも言えるはずです。「Art Squiggle」は、「スクイグル」をコンセプトとした体験を通じて、アートが私たちと共に歩む存在だと来場者に感じていただくことを目指しています。
開催日 2024年7月19日(金) - 9月1日(日)(45日間開催)
開場時間 【平日・日・祝日】 11:00-20:00 (19:15 最終入場)【金・土】 11:00-21:00 (20:15 最終入場)
開催地 横浜山下ふ頭(〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町)
[MAP] https://x.gd/IYSdL
■チケット
チケット価格
一般:前売 2,200円 当日 2,400円
大学生、高校生:1,500円
横浜市民割:前売 2,000円 当日 2,200円
購入はこちらから! https://tinyurl.com/24me59fm
【主催】アートスクイグル実行委員会 (マイナビ、他)
【企画制作】MAGUS、博報堂DYメディアパートナーズ
【後援】神奈川県、横浜市にぎわいスポーツ文化局、横浜港ハーバーリゾート協会、J-WAVE
【協力】東急、カリモク家具、マイナビアートスクエア
【公式サイト】https://artsquiggle.com/
【公式SNS】Instagram @artsquiggle_official https://www.instagram.com/artsquiggle_official
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