LDKツーリストで行く 南橘団地常夏を嗅ぐ旅
プロジェクトタイトル|LDKツーリストで行く 南橘団地常夏を嗅ぐ旅
会場|南橘団地、南橘公民館
日時|2016年8月7日[日]15~18時
主催|アーツ前橋
特設サイトhttps://www.artsmaebashi.jp/FoE/projects/project03/

『表現の森 協働としてのアート(2016, アーツ前橋)』は、前橋市内の様々な施設や団体とアーティストが協働し、対話的なプログラムを共にしていくもので、私は南橘団地という公営の団地と協働することになった。民生委員の協力を得ながら現地調査をし、団地にお住まいの方々からも団地の歴史や暮らしについて聞き取りも行った。団地に40年暮らす方が聞き取りの中で「最近増えたフィリピン人の住民たちは、食べ物が違う。」と話す。
公立美術館が教育普及活動として地域に出向くことが増える昨今、アーツ前橋も例外なくそのような活動を行い、なぜ公営団地でアーティストを派遣してプログラムを行うのか。来場者とともに考える必要を投げかけ、同時に前述の発言の真意を確かめてみたい。美術館来場者から公募した参加者と、現地のツアー型ワークショップを行なった。夕暮れ時の換気扇の下へ行き、漂ってくる匂いから夕飯を想像しスケッチする。自分たちの食事との違いを見出そうとしたが、匂いから引き出されるのは自身の記憶だった。聞き取りを元に、「差別」「パブリックとプライベートの境界線」について調査するフィールドワークとなった。
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